
ECサイトのランニングコストはどれくらい?内訳や目安を解説!
ECサイトを立ち上げようと考えている方の多くが「具体的にどんな費用がかかるの?」「月々どれくらい見込んでおけば良いのだろう?」といった疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、ECサイト運営にかかるランニングコストの具体的な内訳から、構築方法別の目安、さらにはコストを賢く抑えるための実践的なポイントまで、網羅的に解説します。
それぞれの費用項目を理解し、自社の状況に合わせた適切な予算計画を立てることで、安心してECサイト運営をスタートし、ビジネスを成長軌道に乗せるための一歩を踏み出しましょう。
ECサイトのランニングコストの具体的な内訳
ECサイトの主なランニングコストは、以下の8つです。
必須コスト①:プラットフォーム利用料・サーバー代・ドメイン代
必須コスト②:決済手数料
必須コスト③:SSL証明書費用
変動コスト①:販売手数料・モール出店料
変動コスト②:集客・マーケティング費用
任意コスト①:保守・運用・更新費用
任意コスト②:機能追加・カスタマイズ費用
任意コスト③:ツール利用料(分析、顧客対応など)
次項から、これらの各項目について詳しく解説していきます。
必須コスト①:プラットフォーム利用料・サーバー代・ドメイン代
ShopifyやBASEのようなASPカートを利用する場合、月額のプラットフォーム利用料が発生します。これは、提供される機能やサポート体制によって料金プランが異なります。
また、EC-CUBEのようなオープンソースを利用してECサイトを構築する場合やフルスクラッチで1からECサイトを構築する場合は、サイトのデータを保管するサーバーのレンタル費用、または自社サーバーの維持管理費が必要になります。
さらに、お店の「住所」にあたるドメイン(例: example.com)の取得費用と、年単位での更新費用も忘れてはならないコストです。
必須コスト②:決済手数料
決済手数料は、お客様が利用するクレジットカード決済やコンビニ決済、後払い決済など、売上が発生する度にかかる費用です。
一般的に売上金額の数パーセントが徴収される仕組みになっています。決済代行会社や契約プランによって手数料率や導入時の初期費用、月額固定費の有無が異なるため、事前に確認をしましょう。
この手数料は売上に直結するコストであり、利益率にも影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。
必須コスト③:SSL証明書費用
お客様が安心して個人情報やクレジットカード情報を入力できるよう、ECサイトのセキュリティを確保することは極めて重要です。そのために必須となるのが、SSL(Secure Sockets Layer)証明書の導入費用です。
SSL証明書は、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐ役割を担います。この証明書には、無料で利用できるものから、より信頼性の高い企業認証型やEV認証型といった有料のものまで、さまざまな種類があります。
有料のSSL証明書は、年間数千円から数十万円程度が目安で、認証レベルやサポート内容によって価格が変動します。プラットフォームによっては利用料に含まれている場合もありますが、別途契約が必要なケースも少ないので事前に確認をしておきましょう。
顧客の信頼を得て、安全な取引環境を提供するためにも、適切なSSL証明書の導入と更新を検討しましょう。
変動コスト①:販売手数料・モール出店料
楽天市場やAmazonといった大手ECモールに出店する場合、プラットフォーム利用料とは別に、月額の出店料や、商品が売れるたびに発生する販売手数料がランニングコストとしてかかります。
これらの費用は、出店するモールや契約プラン、取り扱う商品のカテゴリによって料率が異なるのが一般的です。
自社の商材やターゲット顧客層、販売戦略などを踏まえ、どのモールが最適か、費用対効果が見合うかを慎重に比較検討することがポイントです。
変動コスト②:集客・マーケティング費用
ECサイトを立ち上げただけでは、なかなかお客様は訪れてくれません。そのため、サイトへのアクセスを増やし、商品を購入してもらうための集客・マーケティング費用もランニングコストの重要な要素です。
具体的には、SEO対策(検索エンジン最適化)、リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告、SNS運用やインフルエンサーマーケティング、コンテンツマーケティング、メールマガジン配信などが挙げられます。
これらの費用は、実施する施策の内容や規模、期間によって大きく変動します。例えば、広告出稿は予算に応じて調整できますし、SEOやSNS運用は内製化すれば人件費のみで行えます。
重要なのは、目標とする成果(売上、認知度向上など)に対して、どの施策にどれくらいの予算を投じるか、費用対効果を見極めながら戦略的に取り組むことです。
任意コスト①:保守・運用・更新費用
ECサイトを安定稼働させ、常に最新の情報を保つためには、定期的な保守・運用・更新作業が欠かせません。
これらを自社で行う場合は人件費が主となりますが、専門知識が必要な作業やリソースが不足している場合は、外部の制作会社や専門業者に委託することも考えられます。その際に発生するのが保守・運用・更新費用です。
具体的には、サーバーのメンテナンス、ソフトウェアのアップデート、セキュリティパッチの適用、コンテンツの追加・修正、軽微なデザイン変更などが含まれます。契約内容によって月額固定制であったり、作業時間に応じた従量課金制であったりします。
特にセキュリティ関連のアップデートは迅速な対応が求められるため、信頼できるパートナーを見つけることが重要です。これらの費用を抑えたい場合は、更新が容易なCMSの導入や、社内で対応できる範囲を広げるための体制づくりを検討しましょう。
任意コスト②:機能追加・カスタマイズ費用
ECサイトを運営していく中で、ニーズの変化やビジネスの成長に合わせて、機能を追加したり、既存の機能を改善(カスタマイズ)したりする必要が出てくることがあります。
例えば、レビュー機能の強化、ポイントシステムの導入、特定の顧客層向けの割引機能、外部システムとの連携などが考えられます。これらの機能追加やカスタマイズには、当然ながら開発費用が発生します。
ASPカートを利用している場合は、提供されているアプリやオプション機能で対応できることもありますが、独自性の高い要望や大規模な改修となると、別途見積もりが必要になるケースが一般的です。オープンソースやフルスクラッチで構築したサイトであれば、比較的自由にカスタマイズできますが、その分、費用も高額になる傾向があります。
将来的な事業展開も見据え、どの程度の拡張性が必要か、初期構築の段階から考慮しておくことが求められます。
任意コスト③:ツール利用料(分析、顧客対応など)
ECサイト運営の効率化や売上向上を目指すうえでは、さまざまな外部ツールを活用することが欠かせません。これらのツールの利用料も、ランニングコストの一部として考慮しておく必要があります。
Google Analyticsのような無料のアクセス解析ツール以外にも、より詳細な分析が可能な有料のヒートマップツールやABテストツールを導入する場合に費用がかかります。また、顧客対応を効率化するためのCRM(顧客関係管理)システム、MA(マーケティングオートメーション)ツール、チャットボットサービスなどを導入することもあるでしょう。
AIを活用した高度な分析ツールや、パーソナライズされた顧客体験を提供するツールも登場しており、これらを導入することで競合に対して優位性を築ける可能性もあります。ただし、多機能なツールほど高価になる傾向があるため、自社の課題解決や目標達成に本当に必要なツールかを見極め、費用対効果を慎重に検討することが大切です。
ECサイト構築方法別!ランニングコストの比較と目安
ECサイトのランニングコストは、構築方法によっても変わります。ASP、ECモール、ECパッケージ、オープンソース、フルスクラッチの場合にかかるランニングコストの目安を紹介しますので、参考にしてください。
ASP利用時のランニングコスト目安
ASP型のECプラットフォーム、例えばShopifyやBASE、STORESなどを利用する場合、ランニングコストは比較的抑えやすい傾向にあります。
月額利用料は無料プランから数万円程度が一般的で、これに加えて売上に応じた決済手数料や、一部有料の拡張機能(アプリ)の利用料がかかる場合があります。サーバー代やSSL証明書費用は月額利用料に含まれていることが多く、専門的な知識がなくても手軽に始められる点が魅力です。
ただし、デザインの自由度やカスタマイズ性には制限があるため、独自のブランドイメージを強く打ち出したい場合や、複雑な機能を実装したい場合には物足りなさを感じるかもしれません。小規模から中規模の事業者様や、初めてECサイトを運営する方にとっては、リスクを抑えつつスタートできる選択肢となるでしょう。
ECモール利用時のランニングコスト目安
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングといったECモールに出店する場合、ランニングコストは基本的に月額の出店料と、売上金額に応じて発生する販売手数料、そして決済手数料から構成されます。
月額出店料は数千円から数万円程度、販売手数料は商品カテゴリやプランによって異なりますが、売上の2%から15%程度が目安です。これに加えて、広告出稿費やポイント原資負担などがかかる場合もあります。
モールの最大のメリットは集客力であり、自力で集客する手間やコストをある程度軽減できますが、一方で手数料負担が大きくなる可能性もあることに注意しましょう。
ECパッケージ利用時のランニングコスト目安
ECパッケージは、ECサイト構築に必要な基本機能があらかじめパッケージ化されたソフトウェアを利用する方法です。ランニングコストとしては、ソフトウェアのライセンス保守費用や、サーバー費用、SSL証明書費用、決済手数料などが主に挙げられます。
ASPに比べてカスタマイズの自由度が高く、独自の機能を追加しやすい点が特徴で、中規模から大規模なECサイトに適しています。月々のランニングコストは、サーバーのスペックや契約する保守内容、利用する決済代行サービスなどによって変動しますが、数万円から数十万円程度がひとつの目安となるでしょう。
また、初期費用としてソフトウェア購入費や構築費用が別途かかるため、ASPやモールと比較すると、ある程度の投資が必要になります。
オープンソース開発時のランニングコスト目安
EC-CUBEやMagentoといったオープンソースのECソフトウェアを利用する場合、基本的にソフトウェア自体のライセンス費用は無料です。しかし、ランニングコストとして、サーバーレンタル費用、ドメイン費用、SSL証明書費用、そして決済手数料などが発生します。
加えて、オープンソースは自由度が高い反面、セキュリティ対策やシステムのアップデート、バグ修正などを自社で行うか、専門業者に委託する必要があり、これに伴う保守費用も考慮しなければなりません。カスタマイズや機能追加を外部に依頼すれば、その都度開発費用がかかります。
月々のランニングコストは数万円から数十万円程度と幅広く、サイトの規模や保守体制によって大きく変動します。
オープンソースを活用しつつランニングコストを抑えるためには、専門的な知識を持つ人材が社内にいるか、信頼できる開発パートナーを見つけられるかが重要です。
フルスクラッチ開発時のランニングコスト目安
フルスクラッチ開発は、既存のプラットフォームやソフトウェアに頼らず、完全に1からオーダーメイドでECサイトを構築する方法です。ランニングコストとしては、高性能なサーバーの運用・保守費用、ドメイン費用、SSL証明書費用、決済手数料、そしてシステムの継続的なメンテナンスやセキュリティ対策にかかる費用が挙げられます。
これらの費用は、サイトの規模や複雑性、求められるセキュリティレベルによって大きく異なり、月々数十万円から数百万円以上かかるケースも珍しくありません。
最大のメリットは、あらゆる要望に対応できる究極の自由度と拡張性ですが、初期開発費用も高額になり、開発期間も長期化する傾向があります。ランニングコストも高水準になるため、独自のビジネスモデルで大規模な展開を計画しており、かつ十分な予算と専門知識を持つ企業向けの選択肢と言えるでしょう。
ECサイトのランニングコストを抑える5つのポイント
ECサイトのランニングコストを抑えるためのポイントは、主に以下の5つです。
自社の規模と目的に最適なECプラットフォームを選ぶ
決済手数料の安い決済代行会社・プランを選ぶ
集客施策の費用対効果(ROIやROAS)を定期的に見直す
不要な機能や有料ツール・アプリを整理する
保守・運用を効率化する
自社の規模と目的に最適なECプラットフォームを選ぶ
ECサイトのランニングコストを抑えるうえで大切なのは、自社の事業規模や目標、取り扱う商品、ターゲット顧客層に最適なECプラットフォームを選択することです。
例えば、立ち上げ当初で商品数が少なく、ECサイトも小規模にスタートしたい場合に、多機能で高額な月額費用がかかるプラットフォームを選ぶのはオーバースペックかもしれません。逆に、将来的に大幅な事業拡大や高度なカスタマイズを見込んでいるのに、拡張性の低い安価なプラットフォームを選ぶと、後々リニューアルや移行で本来不要だったはずのコストが発生する可能性もあります。
各プラットフォームの料金プラン、機能、拡張性、サポート体制などを比較検討し、事業の展望に合った選択をすることが、結果的にランニングコストの最適化につながるでしょう。
決済手数料の安い決済代行会社・プランを選ぶ
ECサイトの売上から差し引かれる決済手数料も、ランニングコストを語るうえでは外せません。
わずか0.1%の違いでも、売上規模が大きくなれば年間で数十万円、数百万円の差になることもあり得ます。そのため、複数の決済代行会社の手数料率、初期費用、月額固定費、取り扱い可能な決済手段などを比較し、自社のビジネスモデルや想定される売上規模に最も適した会社・プランを選ぶことが重要です。
初期費用や月額固定費が無料でも手数料率が高めに設定されているプランもあれば、ある程度の固定費がかかるものの手数料率が低いプランもあります。事業開始当初は固定費を抑え、売上が伸びてきたらより手数料率の低いプランへ乗り換えるといった柔軟な対応も検討しましょう。
集客施策の費用対効果(ROIやROAS)を定期的に見直す
ECサイトの売上を伸ばすためには集客が不可欠ですが、広告宣伝費はランニングコストの中でも大きな割合を占める要素です。
かけた費用に対してどれだけの効果が得られているかを定期的に測定し、分析することが大切です。具体的には、ROI(投資収益率)やROAS(広告費用対効果)といった指標を用いて、各集客施策(リスティング広告、SNS広告、SEO対策など)のパフォーマンスを評価しましょう。
効果の高い施策には予算を重点的に配分し、逆に効果の薄い施策は改善策を講じるか、場合によっては中止も検討する必要があります。これにより、無駄な広告費を削減し、限られた予算を最大限に活用して集客効果を高めることが可能になります。
常にデータに基づいた判断を心がけ、費用対効果の最大化を目指しましょう。
不要な機能や有料ツール・アプリを整理する
ECサイト運営を続けていると、必要だと思って導入した機能やツールが、いつの間にか使われなくなっていたり、効果が得られていなかったりするケースがあります。これらは毎月の固定費としてランニングコストを上げてしまう要因となり得ます。
利用している機能やツールが本当に現在のビジネスに貢献しているか、費用に見合う価値を生み出しているかを、定期的に見直す習慣をつけましょう。
例えば、高機能な分析ツールを契約していても、一部の機能しか活用できていないのであれば、より安価なプランや代替ツールへの切り替えを検討する余地があります。使っていないアプリは解約するなど、定期的な見直しを行うことで、無駄な支出を削減できるでしょう。
保守・運用を効率化する
ECサイトの保守・運用業務は、安定稼働のためには欠かせない作業です。これらの業務にかかる時間や人件費、外部委託費用もランニングコストの一部です。
商品の登録・更新、在庫管理、注文処理、問い合わせ対応などの定型的な業務は、可能な範囲で自動化ツールを導入したり、業務フローを標準化したりすることで効率化を図れます。
また、専門知識が必要なサーバーメンテナンスやセキュリティアップデートなどを外部に委託している場合でも、契約内容を定期的に見直しましょう。本当に必要なサービスだけ外注することで、コスト削減につながる可能性があります。
要注意!ランニングコストに関するよくある失敗と対策
ECサイトの運営で、ランニングコストに関するよくある失敗と対策をまとめましたので、参考にしてください。
失敗例1:初期費用ばかりに気を取られ、ランニングコストを軽視した
失敗例2:売上予測が甘かったため、固定費が重荷になった
失敗例3:セキュリティ対策費用を削減したため、情報漏洩(ろうえい)が発生
失敗例4:集客・マーケティングに費用をかけず、売上が伸びなかった
次項から、それぞれの失敗例について解説していきます。
失敗例1:初期費用ばかりに気を取られ、ランニングコストを軽視した
ECサイトを立ち上げる際は、どうしても初期構築費用に目が行きがちです。しかし、月々発生するランニングコストの見積もりが甘いと、後々資金繰りに苦労するケースがあります。
「初期費用無料」といった言葉が魅力的に見えて契約したものの、月額利用料や決済手数料が高く、結果的に総コストが想定を大幅に超えてしまった、という話も少なくありません。
対策としては、ECサイト構築を検討する初期段階から、プラットフォーム利用料、サーバー代、決済手数料、その他固定費や変動費を含めたトータルのコストを計算することがポイントです。
特に、将来的な機能拡張や売上増加にともなうコスト変動も視野に入れ、長期的な視点で予算計画を立てることが、安定したECサイト運営への第一歩となるでしょう。
失敗例2:売上予測が甘かったため、固定費が重荷になった
ECサイト運営において、売上予測を楽観的に見積もりすぎた結果、思うように売上が伸びず、月々の固定費の支払いが経営を圧迫してしまう、という失敗も散見されます。
特に、高機能なECプラットフォームや大規模なシステムを導入した場合、その固定費は決して小さくありません。
対策としては、まず市場調査や競合分析を徹底し、現実的かつ慎重な売上予測を立てることが欠かせません。そして、その予測に基づいた無理のないランニングコスト計画を策定しましょう。最初は必要最低限の機能でスモールスタートし、売上の成長に合わせて徐々に投資を拡大していくというアプローチも、リスクを抑えるうえで非常に有効な手段です。
失敗例3:セキュリティ対策費用を削減したため、情報漏洩が発生
ランニングコストを抑えたい一心で、SSL証明書の更新を怠ったり、セキュリティパッチの適用をおろそかにしたり、脆弱性(ぜいじゃくせい)診断の費用をケチったりすると、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
万が一、顧客の個人情報やクレジットカード情報が漏洩(ろうえい)するような事故が発生すれば、金銭的な賠償責任はもちろんのこと、企業の信用は失墜し、事業継続そのものが困難になることも考えられます。
セキュリティ対策費用は「コスト」ではなく「必要不可欠な投資」と捉えることが肝心です。信頼性の高いSSL証明書の導入、定期的なセキュリティ診断の実施、ソフトウェアの迅速なアップデートなど、基本的な対策を怠らないようにしましょう。
お客様に安心して利用してもらえるECサイトであることが、長期的な成功につながります。
失敗例4:集客・マーケティングに費用をかけず、売上が伸びなかった
立派なECサイトを構築しても、その存在が知られなければ商品は売れません。「良いものを作れば自然と売れるはず」という考えで集客やマーケティング活動への投資を怠った結果、アクセス数が全く伸びず、売上も立たないまま閉店に追い込まれる、というケースは後を絶ちません。
ECサイトにとっての集客は、実店舗で言えば「お客様に来店してもらう」ための活動であり、生命線とも言えます。
対策としては、ECサイトの公開前から集客戦略を計画・実施することや、そのための適切な予算を確保しておくことが大切です。
SEO対策、Web広告、SNS活用、コンテンツマーケティングなど、自社の商材やターゲット顧客に合った施策を計画的に実行し、継続的に効果測定と改善を繰り返していく姿勢が大切です。また、集客施策を行った際は必ず効果を測定して、集客施策の改善や次回の施策提案に活用しましょう。
適切な方法でECサイトを構築してランニングコストを抑えましょう
ECサイトの運営において、ランニングコストを正確に把握し、適切に管理することは、ビジネスを継続的に成長させるうえで非常に大切な要素です。
本記事で解説したように、ランニングコストにはプラットフォーム利用料、決済手数料、集客費用などさまざまな項目があり、選択するECサイトの構築方法によってもその内訳や金額は大きく変わってきます。
重要なのは、初期費用だけでなく、長期的な視点で総コストを考慮し、自社の事業規模や目的に最適な方法を選ぶことです。さらに、公開後も定期的な費用対効果の見直しや不要なコストの削減を心がけることで、より効率的にECサイトを運営できるでしょう。
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